どうも、たっつんです!
今回は2月権利銘柄の中から気になる銘柄の「中本パックス(7811)」について記事にします。
筆者の独断と偏見と確かなエビデンスから書いています
銘柄情報:中本パックス(7811)
グラビア印刷(印刷面を凸凹にする加工技術のこと)、ラミネート、コーティング事業を展開している企業で、対象商品は食品からIT、工業材、医療品など幅広く梱包資材として採用されています。
株価 1609円(2023/2/12日現在)
PER 11.0倍
ROE 9.4%
自己資本率 44.2%
配当利回り 3.9%
直近3Q決算で業績の下方修正を発表。通期は増収減益の見込み。
直近の2023年度2月期3Q決算の発表時に通期業績の下方修正を発表しており、修正後は1%増収も、営利-30%、純利益は-20%の修正となりました。
主な原因としては原油を始めとする資源価格の高騰が挙げられます。電気、ガス、インキ、接着剤、溶剤…など各種製造に関わる費用や運送費の値上がりが原価と販管費を上昇させており、増収でありながらも利益率の低下に繋がってしまいました。
この状況の打開策は価格転嫁が一つの答えになると思いますし、既に実施しているとは思いますが価格転嫁が追いつかない場合は業績の下振れ要因となります。
過去を見ると基本的には右肩上がりに業績を伸ばしている企業なので、この難関を乗り越えられるのかに注目ですね。
グラフで見ると前期が大きく営業利益を伸ばした年だったため、下方修正後の今期の見栄えがより悪く感じます。それでも一昨年と同等ではありますが、投資家は成長を期待しますからね…。
下方修正予想値はかなり保守的?
さて、修正後の同社の通期業績見込みと3Q決算の内容を見比べてみましょう。
▼通期業績予想
▼3Q決算内容
売上高こそ通期との差がありますが、営利、経利に関しては通期予想まであと僅かとなっております。
確かに同社は4Q期間の売上や利益が通期で最も少ない傾向にあります。しかし、それでも控えめに見えてしまうというのが個人的な見解です。
3Q時点から通期予想までの乖離値は営業利益140百万円、経常利益130百万円となっており、純利益に関しては63百万円を既に超過しています。
過去の業績を鑑みても達成は堅そうに見えます。純利益に関しては4Qで赤字にならない限り覆らないでしょう。
下方修正したとはいえ、現状分析した結果からは修正値ほど下がらないのではないでしょうか。
指標から見る株価は割安水準
同社の予想PERは11倍、PBRは0.8倍で割安水準と言えます。
予想一株益は149.29円ですが4Qで利益が上乗せされるようであれば一株益も増額され、結果的にPERはより割安水準に評価されるでしょう。
2020年のコロナショックから回復してからは月足で見る株価はほぼ横ばいと言っても良さそうです。
理想的には1450円前後の下値で買えたらいいですが、仮に1450円でサポートが働くとしたら現在の株価1600円程度から見ても下げ幅は限定的に思います。
仮にサポートが働き、下げても10%程度であれば今のうちに買っておきインカムゲインを得ながら企業の成長をじっくり待つプランも大いに有りですね。
というのも同社はインカムゲイン狙いの投資先としても魅力的であり、現在の配当利回りでも3.9%と高水準です。
更に株主優待として100株保有で1000円相当、200株保有2000円相当のクオカードを進呈しており、優待を含めた総合利回りは4.5%程度になります。
それでいても配当性向は40%にも満たず、非常にいいバランスで事業運営と株主還元を実施している企業だと言えます。
時価総額も130億円とまだまだこれから成長余地がある会社だと思いますし、自己資本率は44%で安定しています。
2月権利銘柄なので目先は権利落ちによる下落があると思いますが、配当を取って長期保有の戦略でも十分に利益が出そうな気がします。
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