30代サラリーマンの高配当と株主優待投資ブログ

セミリタイア/FIREを目指すサラリーマンのブログ。配当は再投資、優待はご褒美。2020年9月から株式投資の記録をつけて、2032年に資産1億円を目指します。(多分)

【話題の銘柄】バンク・オブ・イノベーション(4393)に何が起こっているか解説!

どうも、たっつんです!

今回は、今株界隈を賑わせている銘柄、バンク・オブ・イノベーション(4393)について解説します!

しばらくは荒い値動きになりそうな銘柄です!

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バンク・オブ・イノベーション(4393)企業解説

同社はスマホゲームアプリの開発・運営を行う企業です。以前は動画検索事業を手掛けていたものの現在は撤退、ゲーム事業に軸足を置いています。

東証グロースに上場する銘柄で、直近の株価の値動きは5連続ストップ安で上場来高値を更新したあと、今日の終値で2連続ストップ安となっております。

ストップ高の背景

荒い値動きの同社株ですが、時系列で解説します。

まず、バンク・オブ・イノベーションに注目が集まったきっかけですが、10月18日にリリースした「メメントモリ」というスマホゲームが、三日後の10月20日にはAppStoreのセールスランキングで3位に躍進するなど好スタートを切ったことが挙げられます。

これを受け同社株は5連続のストップ高を記録し、3000円程度だった株価は10月26日には10320円で終値を迎えています。

また、同日の開示で18日〜23日までの6日間での課金高が18億円にも登ることを発表しています。

開示の内容を受けそこから株価は更に上昇、勢い止まることなく11月1日には15800円で終値を迎えています。短期間のうちに株価が5倍になる大躍進を遂げました。

その翌日の11月2日には10月の課金高を速報として開示しており、その金額はなんと35億円にもなります。

ストップ安の引き金は?

株価が絶好調の同社ですが前述した10月の課金高を発表以降、2連続のストップ安を記録しています。その要素を以下に列挙します。

①課金高の伸びが減速

18日のリリースから23日までの僅か6日間で18億円を売り上げた同作品ですが、10月の課金高が35億円であることから、24日から31日までの8日間では17億円の売り上げとなり、課金高の伸びが減速していることが分かります。

スマホゲームはリリース直後やイベント実装時、コラボイベント時などが稼ぎ時なのでリリース後の売上高ペースが減速することは自然だとは思いますが、今回は売り材料と判断されたことになります。

②セールスランキングが下落

AppStoreではセールスランキング3位を記録するなど輝かしい成績を飾った同作品ですが、月を跨いだ現在は15位前後を推移しています。

一方でAndroid端末では好調をキープしている模様です。

Google playやDMM GAMESが該当します。

特にAppStoreにおいて11月5日、6日の土日にセールスランキングが振るわなかったことが嫌気されている可能性はありそうです。

③増し担保措置の強化

増し担保措置の強化とは?

信用取引を行う場合には委託保証金が必要ですが、これが通常よりも多く必要となるのが増担保規制です。

東京証券取引所では、信用取引の利用が過度となった場合、新規の信用取引の利用を抑制するために委託保証金率の引き上げなどを行うことで相場の過熱感を冷まします。

同社株については、11月4日の引け後に7日の売買分から信用取引での増し担保措置が強化されました。具体的な内容としては委託保証金率が50%から70%に引き上げられるというものです。

一般的に増し担保が強化された銘柄は、信用取引を行うために多額の保証金が必要になるため、新規での買いが入りづらくなり株価の下落を引き起こしやすくなります。

業績、財務をチェック

同社は2017年に上場しており、過去最高の売上高を記録したのは2018年で約50億円になります。2018年以降は売上高は減少しており、それに伴い2020年以降は営業利益、最終益ともに赤字となっております。

年間の売上高が50億円の企業が、半月程度で35億円の売り上げを叩き出したので相当なインパクトがあることが分かりますね。

一方で自己資本率は12.5%と低く、借入金も多いことから事業の安定感はやや乏しい印象を受けました。

スマホゲーム事業を考える

スマホゲーム事業の特性上「ヒットを続けることが難しい」点も今後の成長に対する懸念点として挙げられます。

スマホゲーム業界は大手ゲーム会社でもヒット作を生み出すのは難しく、入れ替わりも激しいため順調な課金高をどれくらい維持できるかが今後の鍵となりそうです。

更に、AppStoreとGooglePlayストアからは30%の売り上げ手数料を取られてしまい、35億円の課金高があったとしても24.5億しか手元には入ってこないのが実情です。

ちなみに、開示情報によると月のサーバー維持費用が3億円程度を見込んでおり、更に広告宣伝費などを注ぎ込むとのこです。

また、決算説明資料ではリリース以降の安定推移期は毎月5億円の課金高を通年して維持することを目標としているとのことです。(年間60億円)

安定推移期からは年間売上の60億円から30%の手数料を引き、42億円。そこから毎月のサーバー費用2.5億円(安定推移期のため3億円から減額して計算)×12ヶ月の30億円を引き、12億円。

その他諸々の費用が発生したとして、概算で10億円程度の営業利益を目指すイメージでしょうか。

概算利益から考えると現状はまさにロケットスタートを切っていると言えます。

加えて、版権がある作品ではないので利益率は高めだと思います。この好調をどれだけキープできるかに株価の行方はかかっていると言っても過言ではありません。

重要:投資は自己責任で!

以上、話題のバンク・オブ・イノベーションについての解説記事でした。

筆者は同銘柄を保有していませんが、現状は今後も買うつもりはありません。

急騰した銘柄は急落しやすい側面も持ち合わせておりますし、ボラティリティも大きく、日中はサラリーマンをしている身からするととても手懐けられない銘柄という印象です。

同社の作品のヒットが株価の上昇に繋がっていることは事実ですが、投機による資金も他の銘柄以上に大量に流入していることは明らかでその分値動きの荒さに拍車がかかることは避けられません。

個人的には月足チャートでこの形状の銘柄は触れたくないです…。

私の投資方針として、基本的には業績等のファンダ面に問題がない限り保有していられる銘柄を買いたいと思っていて、前述したようにスマホゲーム事業は先行きの見通しが難しいことから投資対象にしにくいと考えます。

パズドラ」で大成長を遂げたガンホー(3765)のようなケースもありますし、今後バンク・オブ・イノベーションがどうなるかは分かりませんが、今後の勉強のためにもウォッチしておきたいと思います。

投資は自己責任でお願いします!

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