30代サラリーマンの高配当と株主優待投資ブログ

セミリタイア/FIREを目指すサラリーマンのブログ。配当は再投資、優待はご褒美。2020年9月から株式投資の記録をつけて、2032年に資産1億円を目指します。(多分)

ダブル・スコープ(6619)は連続ストップ安!信用取引は追証が大発生!?

どうも、たっつんです!

今、株界隈で話題のダブル・スコープ(6619)。

同社はリチウムイオン電池用の絶縁材メーカーということで将来を期待される銘柄です。

ところが、行き過ぎた期待は時に「仕手株」と化し、多くの人を絶望のどん底に叩き落とすことがあるのです…。

仕手とは、人為的に作った相場で短期間に大きな利益を得ることを目的に、公開市場で大量に投機的売買を行う相場操縦の一種。

9/16〜9/21の3営業日間で3連続のストップ安!

ダブルスコープが大暴落となった経緯を簡単に説明しましょう。

ニュースメディアによると、

韓国の一部メディアが15日に当社の連結子会社、W-SCOPE CHUNGJU PLANT(WCP)の韓国市場への上場に関し、公募価格が想定より2割ほど下振れて6万ウォン程度になりそうだと報道。これを嫌気した売り注文が膨らんだ。

当社株は9月に入ってからだけでも昨15日の高値までで825円(35.1%)も上昇しており、短期の利益確定売りが出やすくなっていた。

このように報道されています。

直近で株価が高騰した材料は韓国市場への新規上場でしたが、どうやらその新規上場が想定以下の公募価格で芳しいものではなかった。

その結果、短期の利確が嵩み、売りが売りを呼び連日のストップ安を引き起こすという恐怖のストーリーを描きましたと…。

市場参加者は初心者やイナゴが多かった?

イナゴとは?

短期で材料株の回転売買を繰り返す個人投資家のこと。リアルタイムの情報を得た個人投資家が、一斉に取引に参加することで、特定銘柄の株価が急騰・急落を引き起こす。

ストップ安そのものはさほど珍しいものではないですが(絶対に喰らいたくはないですけど…)、今回のように連鎖反応的にストップ安が続くのはなかなかお目にかかれません。

理由として、ダブルスコープはツイッター上を見る限り、イナゴが多く仕手株と化していた側面があるように思います。

代表的なツイッター仕手株の流れ

・有名アカウント/フォロワーが多いアカウントの人が特定の銘柄を買い煽る。

・有名アカウントやYouTuberのいい加減な情報を投資初心者らや投機的なトレーダーが信じ込み、特定の銘柄に買いが殺到し株価が釣り上がる。

・この時、特定の銘柄のホルダーは株価が急騰しているので脳内がアドレナリンでいっぱいの状態。

「ダブルスコープはまだまだこれから!」「年内には株価○○円突破が確実」という類のツイートが増える。(当然ですが、株に絶対はありません…)

ちなみにこの頃、安値で仕込んでいた人は売り抜けます。一方で、脳内アドレナリン状態の人たちが、他の銘柄を売って得た現金や信用取引を利用して全力買いを始めます。

何らかのきっかけから株価が急落します。経験上では急騰した銘柄、こと仕手株に関しては十中八九急落します。

信用取引では追証が発生し、更に売りが加速される。借金をこしらえて相場から退場する人が現れ出す…。

 

今がまさにこの段階で、タイムライン上はダブルスコープホルダーの悲痛な叫びで溢れかえっています。

自分からダブルスコープの情報を追っていないにも関わらず、かなりの数のツイートをタイムライン上で目にしますので、ダブルスコープで大損した個人投資家は結構多いようですね。

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信用取引はしない。ましてや信用二階建てなど自殺行為。

投資初心者がネット上の情報を鵜呑みにして大敗し、相場から退場していくのを見ると「なんだなかなぁ…」と思うものがあります。

しかし、これが投資の世界。投資は全て自己責任です。

「○○さんは絶対上がるって言ったじゃないか!お金を返せ!」という理屈は通用しません。玉石混交の情報の中から得たもので、自分が選んで自分で買ったものです。

「あなたのお金を必ず増やすから、私に預けてください」と見知らぬ人に言われて貸す人はいないでしょう。人の情報を鵜呑みにするというのは、つまりそういうことです。

 

まして、素人が信用取引に手を出すものではないと私は思います。

現物のみなら借金を背負うことは100%ないのですから、身の丈を超えた信用取引に挑んだ結果が退場…ということにはならないでほしいですね。

ストップ安で売買が成立しないとなると、損切りすらできません。信用取引損切りさえできないような事態になれば目も当てられません…。

私は信用取引を利用したことはありません。それ故に、相場から退場したこともありません。

信用取引の全てを否定するわけではありませんが、上手く付き合わないと一発退場の可能性があるということは常に頭に入れておく必要があると思います。

「大きく稼ぐチャンス」と思っているものは「身の丈以上のリスクを取っている」状態ですからね。

信用取引の怖さを知っている人たちの意見は参考になります。

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どうなる?ダブルスコープ!

9/21現在のPTSでは引けの株価1579円から更に20%以上下落し、1240円で取引されています。

このまま行くと9/22もストップ安の可能性は無きにしも非ず。少なくとも大幅安の可能性は高そうです…。

→※値幅制限ルールにより、9/22のストップ安値は「1円」となりました。PTSでは1250円前後で多数取引されていますし、流石に1円まで下落することはないでしょう。

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3営業日前まで株価が3175円あった銘柄とは思えないような値動きです。数ヶ月かけて大きく上がった株価がたったの三日で元に戻るようなケースは実に仕手株っぽいですね。

どこまで下がりどこで反転するかは分かりませんが、ダブルスコープについて私は株価のリバウンドを狙うつもりはありません。昔からのマイルールは「ネットで話題の銘柄は買わない」です。

今後も自分の価値判断基準で、コツコツと投資を続けたいと思います。