どうも、たっつんです!
個人投資家の間で話題となっているヤマダホールディングス(9831)について、私の所感を記事にします。
ヤマダホールディングスの自社株買い内容
2022年3月期の決算で公示された内容は200,000,000株を上限に(株式の取得価額の総額は1,000億円が上限)、自社株を取得すると発表されました。なお、取得期間は2022年5月9日から2023年5月8日の一年間になります。
今回の自社株買いは発行済み株式の約24%にもあたりますので、超大規模の自社株買いになりますね。
株式市場の反応
今回の自社株買いは市場では歓迎されている意見が多いように感じます。PTSでは14.37%もの暴騰を記録しています。
ツイッターの反応
ヤマダHD<9831>
— つばさ@株YouTuber (@kabuman5) 2022年5月6日
上限1,000億円の自社株買い
発行済株式総数の23.9%
23.9%ってやばすぎるw pic.twitter.com/iHVqhrEoxm
自社株買い❣自社株買い❣ pic.twitter.com/fG8Ekmb7AW
— ビージロー (@bJirostock) 2022年5月6日
ヤマダホールディングス(9831)が本日、自社株買いの発表を行いました😊!
— かとしょー@投資3年目 (@Katsho800) 2022年5月6日
・取得総株数:2億株(上限)
・発行済株式総数(自己株式除く)に対する割合:23.9%
・株式の取得価格の総額:1000億円(上限)
大規模のサプライズな自社株買いですね✨
明日は株価を大きく上げそうです😆 pic.twitter.com/oB8ddTYBhk
ネット上では自社株買いの条件を鑑みて1株あたり500円程度になるのでは…?という意見が散見されました。
過去の自社株から感じる疑惑?
ヤマダホールディングスは過去にも自社株買いを公示しています。そこで、過去の自社株買いを調べてみました。
2014年の自社株買いと結果
公示内容
取得し得る株式の総数:150,000,000株(上限)
株式の取得価格の総額:500億円(上限)
結果
取得した株式の総数:139,342,600株
取得総額:49,999,989,422円(499.99億円)
※2014年の自社株買いに関しては公示内容に比べほぼ満額の規模になりました。
2017年の自社株買いと結果
公示内容
取得し得る株式の総数:40,000,000株(上限)
株式の取得価格の総額:200億円(上限)
結果
取得した株式の総数:27,309,700 株
取得総額:15,992,150,684 円(159.92億円)
※2017年の自社株買いに関しては公示内容に比べ取得結果としては8割程度の規模になりました。
2020年の自社株買いと結果
公示内容
取得し得る株式の総数:100,000,000株(上限)
株式の取得価格の総額:500億円(上限)
結果
取得した株式の総数:63,481,200株
取得総額:31,953,459,791円(319.53億円)
※2020年の自社株買いに関しては公示内容に比べ取得結果としては6割程度の規模になりました。また、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付でもあったので、市場から全て買い付けたわけではありません。(≒株価上昇に寄与しにくい)
過去の傾向を見ると今回の自社株買いも公示内容通りには進まない可能性もあると言わざると得ません。
自社株買いの原資は乏しい
連結キャッシュフローを見ると、現金及び現金同等物期末残高は564.7億円となっています。今回公示された自社株買いの取得価格の上限が1000億円なので約半分程度しか手元に現金がありません。
来期の業績予想では純利益が519億円です。事業が予定通りに上手くいき、そこから配当を出して、あらゆる投資活動を行い…残ったお金で自社株買いをすることになるわけです。現実的に1000億円規模の自社株買いは難しいと思われます。
自社株はM&Aの布石?
直近の決算短信にはヒノキヤグループを完全子会社とするために株式交換により3920万株を交付したと明記されています。2020年に取得した自社株はこの株式交換に使われたと思うのが自然でしょう。
自社株買いした株を消却しないのであれば、株式価値が高まるわけではありません。そのため純粋に株価の向上に寄与するかというと疑問符がつきます。自社株買いと消却により株が希薄化され、値上がりを期待することに関しては熟考する必要がありそうです。
ただ、今回発表された自社株買いも次のM&Aのための布石の可能性があります。ヤマダホールディグスは事業が多角化しており、新たな分野にもどんどん挑戦している企業です。
2025年には創業50周年を迎え、売上高2兆円を目指しています。赤字体質でボロボロだった大塚家具を買収しすぐに黒字化したことは記憶に新しいです。その経営手腕を持って今後の躍進に期待したいですね。
最後に:筆者はヤマダファン!
さて、今回の自社株買いはインパクトのある話題でしたが、結果がどうあれ私はヤマダホールディングスを応援し続けます。現在も同社の株を保有していますが、株価が上がろうが下がろうが売却する気は一切ありません。
配当利回りと優待の利便性は高いですし、ここ10年を遡っても増配傾向にあります。3年後の創業50周年では記念配が出ないかにも期待したいですね。そして何より、ヤマダにお買い物に行くのはワクワクします。
一躍話題のヤマダホールディングスですが、週明けの株価も要チェックですね!
オマケ:魅力的なヤマダの優待を楽しんでみた