どうも、たっつんです!
3月の権利付最終日が迫ってきています。保有株とウォッチしている銘柄の点検を行っていたのですが、ジェイエスピー(7942)のように毎年3月に入ってから空売りが極端に増える銘柄がいくつかありますね。
ジェイエスピーは1500円程度の株価ですが、100株保有の株主に3000円のクオカードを優待として贈呈しています。更に長期保有条件もないので、クロス取引の絶好の的になっていると予想されます。
信用買いは64,100株に対し信用売りが939,600株で信用倍率は0.07倍となっており、空売りが膨らんでいます。なお、2021年3月時点では3万人程度の個人株主が760万株を保有している状況です。一人あたり平均250株を保有していることになりますが、優待目的での100株ホルダーが多いと想定するのが妥当でしょうか。
権利日を通過すると配当や優待の価値分株価が下落するのが一般的です。ジェイエスピーのように空売りが極端に膨らんだ銘柄も、過去の出来高を見るに大量の反対売買が行われると予想されます。
同社は三菱グループ企業が50%以上を保有する大株主で、個人株主の構成比率が25%程度です。個人によるクロス取引が活発な銘柄に関して実は株価の下落は限定的じゃなかろうか?と注目しています。
もちろん大株主や大口が権利後に売却する可能性はあります。それはさておいて、邪推だろうが悪魔の証明だろうが「クロス取引が人気であると予想される銘柄と株主構成比率の影響が権利日後にどの程度現れるのか」…というマニアック?(というか誰得)なことを研究かつ妄想しています。数字に起こすの好きなんですよねぇ…。
とはいえ、同社はここ数年の業績は黒字とはいえ芳しくなく、決算報告書などからも苦戦している様相が伺えます。株価の動きの原因を特定することはできません。「ファンダメンタルに収束する」は一つの真理だと私は思っています。
同社の配当利回りは3%超えですし、買って権利日を跨いで株価がそれほど下がらなかったら美味しい銘柄ではありますが、妥当に3~5%下がるような感じがします。