どうも、たっつんです!
2023年の大発会、いかがだったでしょうか?
いかがも何も日本株は下落でしたね…。
どうにも幸先悪いスタートとなりましたが、実は過去を遡ると2023年の干支である卯年のパフォーマンスはいい方なのです。
卯年の年間騰落率は第3位!
2023年は卯年ですが、相場格言では「卯跳ねる」というものがあります。
過去を遡ると卯年の日経平均株価の年間騰落率は16.9%となっており、十二支平均騰落率の10.3%を大きく上回っています。
干支別上昇率
干支 騰落率
辰 27.8%
子 22.8%
卯 16.9%
亥 16.6%
酉 14.7%
巳 12.4%
申 7.9%
未 7.2%
戌 5.1%
寅 2.3%
午 -4.5%
丑 -5.2%
平均 10.3%
卯年の年別騰落率
年 年間騰落率 勝ち負け
1951 62.6% 〇
1963 -13.6% ●
1975 15.4% 〇
1987 14.6% 〇
1999 41.1% 〇
2011 -18.7% ●
平均 16.9%
戦後以降のデータで見ると、卯年は4勝2敗と勝ち越しています。
今年も是非勝ち越してほしいところですが、大発会は下落から始まり波乱の一年となりそうですね。
株式投資1月のアノマリー
「過去のデータを見るに、卯年は勝ちやすいぞ!」というような理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のことを株式市場ではアノマリーと言います。
年間通して色々なアノマリーがありますが、ここでは特に有名なものをピックアップしてみました。
1月効果
「1月効果」とは1月のリターンが他の月より高いことを指します。
12月は損益通算などもあり、投資家が損切りを確定しやすい時期です。12月に損切りした銘柄の買い戻しが入りやすい時期のため、買いが先行すると言われています。
大納会、大発会
大納会:年末の最終取引日のこと
大発会:年初の最初の取引日のこと。
「12月の大納会で株を買い、大発会に売ると勝ちやすい」というアノマリーが存在します。
12月後半は機関投資家が休みに入ることからポジション整理のために株を売ることや、個人投資家が節税のために株を売ることが影響し株価が下がりやすい傾向にあると言われています。
一方で新年には新たな資金による買いが発生しやすくなり、株価が上がりやすくなるという見立てです。
2023年目先の相場に関して考察
さて、有名なアノマリーを見たところ、1月は総じて株価にとってプラスの印象を受けます。
しかし、2023年に関しては大納会でマイナススタートとなり、早速アノマリーが覆される結果となってしまいました。
日銀の金融緩和縮小、利上げ、物価高による景気の不透明感、そして円安…など、日本株にとって逆風となる複数の要素が折り重なった影響かと思います。
アノマリーはあくまでアノマリーであり、傾向は認めつつも事実ではありません。
これを鵜呑みにして「大納会でたんまり株を買って新年を迎えるぞ!」というような行動は決して賢いとは言えないでしょう。
昨年は極端に円安に振れたため、今年はある程度の円高への回帰は避けられないと思います。
また、金融緩和の縮小と利上げは株にとってマイナスです。
これら事実を冷静に捉えて、無茶をせずに生き残る…というのが2023年の相場での戦い方だと思います。
とはいえ、常に何があるのか分からないのが株式市場で、今日は右だったものが明日には左になるということは日常茶飯事です。
疫病、戦争、天災、要人発言…あらゆるリスクに晒されているので正確に見通せるものではないですね。投資家にできることは「勝率が高い方にBETする」くらいでしょう。
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