どうも、たっつんです!
モバイル事業で大苦戦中の楽天…起死回生の一手となるか?
発行される社債はディスカウント債で、利回りも12%になります。
高い利回り=リスクも高い、ということですので楽天が苦戦していることが分かります…。
モバイル事業立て直しのために社債発行
楽天市場や楽天カードなど、暮らしの様々なシーンでお世話になっている人が多いであろう楽天グループですが、実は2020年以降は赤字に転落しています。
その原因として、モバイル事業へ対する投資が膨大な金額となっていることが挙げられます。
さて、苦境に立つ楽天グループですが運転資金の捻出のために社債の発行を発表しており、償還期間は2年債で、その額は5億ドル(約700億円)にも上ります。
しかし、直近の決算を見てみると2022年3Q(7〜9月)期間の最終損失額は814億となっており、今回発行する社債の額以上の損失となっております。すなわち、僅か3ヶ月もの運転資金にすらならないということです。
このペースで損失が続くのであれば今回発行する700億円の社債も「焼石に水」であり、立て直しが計れなければ債権の利払いも嵩むことになり「泣きっ面に蜂」となります。
楽天グループは虎の子の楽天証券と楽天銀行の新規上場をアナウンスしており資金の調達に躍起になっているように感じますが、今回の社債発行は子会社の新規上場までの繋ぎという位置付けとも言われております。
真相は明らかにはなりませんが、財務面を見ても高利回りでの社債を発行せざるを得ないほど苦境に立たされているのは事実だと思われます。
同社サービスのユーザーは多いですし、これ以上のポイント還元改悪などは避けてほしいところです…。
利回り12%のリスクはどんなもの?
今回発行される社債の利回りは12%ですが、どれくらいのリスクになるかを考察します。
まず株式投資の平均的な利回りが5%程度と言われておりますので、株式投資の倍以上はリスクが高いと言えそうです。
(ここでは「リスク=価格の変動幅」ではなく、単純に「危険度」的な意味合いで扱います)
ロシアの2年国債の利回りが8.5%なので、楽天社債よりロシアの国債の方が信用があると言えます。
ケニアの2年国債の利回りが11.5%なので、楽天社債とケニア国債はほぼ同等の信用力だと言えます。ちなみにケニアのGDPは1010億米ドルです(日本は5兆2200億ドル)
カードローンの金利は15〜20%ですので、カードローンの利用者にお金を貸すよりは楽天社債を買った方が債務の回収はしやすそうです。
金利=信用、とも言えるので中々面白い考察結果となりましたね。
日本では販売しない楽天社債ですが、もしこれを買う機会があれば読者の皆さんならどうしますか?
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