どうも、たっつんです!
「ほっともっと」や「やよい軒」、「MKレストラン」などを展開するプレナス(9945)がMBOを発表しました!
同社はMBOが成立することを条件に、2023年2月期末配当を無配とし株主優待制度の廃止とすることも公表しました。
MBOとは?
MBOとは「Management Buyout(マネジメント・バイアウト)」の略称で、企業の経営陣が金融機関や投資ファンドから資金調達を行い、既存株主から自社の株式や事業部門を買い取って経営権を取得することをいいます。 M&A(合併・買収)の手法の1つで、日本語では「経営陣が参加する買収」などと訳されます。
プレナスのMBOについて?
MBOとは超簡単に説明すると「経営陣による株式の買付」を意味します。
プレナスはMBO実施により株式の100%を保有し上場廃止とする予定と発表しています。
上場企業である以上は株主の意見が尊重されます。そのため、経営陣は株主の声を聞きつつ円滑に事業を遂行させなければなりません。
そこで、プレナスはMBOを実施し上場廃止とすることで、株主の声に左右されない経営体制へ移行する判断をしたということですね。
上場することで資金調達の多様化や信用力が上がるなどのメリットはありますが、上場を維持するだけでも株主管理コストがかかってしまいます。
IR情報を発信する部署も必要になりますし、株主総会の実施や案内の送付…などなど、「営業利益をあげるために必要なの?」と思ってしまう雑務は結構ありますよね。
配当金の案内(封書)だけでもかなりのコストになりそう!
また、上場している以上は株主還元も重要になりますので配当金や株主優待もコストとなります。
一方で、上場廃止し非公開化することで株主を意識しない経営が可能になります。
経営資源を配当や株主管理に使うくらいならば、企業投資に回した方がより成長すると判断したのかもしれませんね。
MBO後の株価はどうなる?
MBOを実施する際は現在の株価より高く買付を行うことがほとんどです。そうでないと、既存の株主がMBOに反対し売買不成立となる可能性があるからですね。
さて、プレナスのMBOは2640円で実施と発表されています。MBO発表当日の終値が1920円なので、37.5%のプレミアムが付いた形となります。よって、株価も2640円付近まで上がると思われます。
株を売らなかったらどうなる?
MBO実施者の「合同会社塩井興産」は現時点でプレナスの株を41.4%保有する筆頭株主であることから、上場廃止は免れないと思います。
仮に株を売らずに保有していたとしても、上場廃止されると市場では売買できなくなってしまいます。
証券会社でも取引できなくなる可能性があるため、MBO実施期間中に売った方が無難だと思います。
既存株主は恩恵が大きい
過去15年を遡ってもプレナスの株価が2640円を超えることはほとんどなく、既存の株主にとっては絶好の売り場とも言えそうです。
過去の株価からも今回のMBOはすんなり成立となるのではないでしょうか。
東証再編により上場維持のコストが上がったとも言われておりますし、今後もプレナスのようにMBOを実施し非公開化する企業は増えてくるかもしれません。
そのような企業を狙って買うのは難しいですが、運よく銘柄を保有していると思わぬ利益をゲットできるかもしれません。
筆者は最近、運よくプレナスを買っていました。ラッキーです!
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