どうも、たっつんです!
固定金利住宅ローン「フラット35」販売首位のアルヒ(7198)に対し、SBIホールディングス(8473)がTOBを実施することを公開しました!
買付価格:1株につき1500円
TOBとは?
株式公開買付のことで、通常の証券取引所を経由した買付けではなく、公開買付者が「買付期間」「買付価格」「買付予定株数」などを公表し、不特定多数の株主から直接的に株式の買付をおこなうことです。
証券取引所を通して大量に買付注文を出すと、株価が上昇してしまう可能性があるので、主に企業買収や自社株取得などの際に用いられます。
今回のTOBでSBIホールディングスの所有割合は最大で51%留まる予定で、アルヒの上場は維持するとのことです。
アルヒの株価はどうなる?
ここからはあくまで個人的な所感です。
さて、今回は1株1500円でのTOBとなりますので、同社の株価は1500円付近まで上昇することが予想されます。長らく株価が低迷しておりましたが、ここに来て陽の目を浴びそうですね。
TOB開示日(2022/9/14)の株価終値は1017円ですが、どこまで株価が騰がるか非常に楽しみです。
かくいう筆者は同社を高配当株として配当金目的で保有しています。(同日終値ベースで配当利回り5.9%)
TOBにより上手く株価が騰がるようであれば、売買益を狙っても面白いかもしれません。
一方で、SBIホールディングスに買収されることで長期的には更なる業績向上や、それに伴う増配を実施する可能性も考えられます。
テクニカル的に見ると1500円の上値は重そうに見えますが、仮に上値を突破するとその後の抵抗線は少ないように感じます。
投資戦略とアルヒを取り巻く市況を考える
今後の投資戦略としては
・値上がり後、株を売却→売却益を別の銘柄の購入資金に充てる
・今後の成長に期待して株を保有し続ける
上記のどちらかになります。
同社は5期以上連続増配をしており、今後も順調に企業が成長していくなら更なる増配にも期待できそうです。仮にTOB買付価格の1500円の株価でも、現在の年間配当金(1株につき60円)で見ると配当利回り4%の高配当銘柄と言えます。
SBIホールディングスの子会社となることで事業運営もより安定感が増すことに期待できそうです。
一方で住宅市場の動向は注意しておく必要があると思います。世界的なインフレを背景に、資源高により住宅価格は上昇傾向にあります。家の買い控えが起こる可能性も否めませんが、住宅需要は現段階では危惧するほどまではないように感じます。
また、筆者はチャンスもあると考えており、日本はともかくとして世界的に金利が上昇していることから、住宅購入に際して変動金利より固定金利を選ぶ消費者は増えるのでは?と推察しています。
家のように高額なモノでは少しの金利の変化でも大きく支払い金額が変わります。
「日本も利上げするかもしれないし、安定を取って固定金利を選ぶ」というのは行動経済学的な観点からもあり得そうです。
種々の状況から総合的に考えて、私は仮に株価が1500円程度まで上がってもホールドしようと思っています。
金利変動も株価も長い目で見れば一種のサイクルだと思っていますし、前回高値を突破することに期待して気長に成長を見守りたいと考えています。
まずは1500円、その次は1800円の突破を目標に保有しておこうかと思います。